驚愕の猫屋敷


私たちの業務の中には「記憶に残る現場」と言うのがあります。先日の現場はまさしく記憶に残る現場でした。

故人の息子様からの連絡で「家の中が大変な事になっている。」と連絡がありました。 お父様が孤独死されてしまったようです。 (私たちの中では)よくある事、すぐお見積にお伺いする事になりました。「猫がいてますから・・。」と息子様が仰います。 「大丈夫です。」と普通に答え、現場に向かいました。

現場は閑静な住宅街、家も大きそうです。 現場の周りでは近所の方が出てきて騒がしそうです。

その人ごみの中にいる息子様と挨拶を交わし、玄関に近づこうとするとなぜか近所の方の視線が気になります。 「期待と不安の視線」とでも言いましょうか・・。

玄関を開ける時、もの凄いペット臭がしました。 「これはただ事ではない!」 孤独死なのに、いつもの(と書くのもおかしいですが)死臭がまったくしない! 玄関を開けると強烈な猫のおしっこの臭いが襲ってきます。

眉間にシワができ、全身に鳥肌が立つ。 現場モードスイッチオンという感じです。

4LDK全部屋ゴミ屋敷、何回も猫が私の足元をすり抜けていく。総数は数十匹でしょうか? 糞尿はし放題、えさが無くかなり飢えている感じがしました。

部屋の確認を終え息子様と話しをしました。 「ぶっちゃけ幾らですか?」今どきの若者らしいフランクな感じでした。 金額を伝えると「また電話します。」と息子様は仰いました。

後日息子様から連絡がありました。 「今自分たちで作業やってますが、1部屋が限界です。やはりプロにお願いするしかありません。だけど1部屋分値引いてください。」 なかなか根性ある方だ・・と感心しました。

そしてメモリーズの出番となりました!玄関を開けるといきなり数十匹いる内の猫が死んでいました。抱かかえるとすごく硬くなっていました。

普通のゴミ屋敷ならば、コンビニのゴミ袋や衣類などすばやく出せるのですが、 到る所に糞尿があり、ゴミを出すごとに襲ってくる臭いと戦いながら作業します。

最初は近くで見ていた息子様。 「なんでこんな家になったんやろ・・?」ポツリと仰いました。

話しを聞くと10年ほど前にご両親が離婚して、それから連絡をとっていなかったと言います。 「寂しかったんちゃう?」 それからしばらくして息子様が防護服に着替えて、私たちの作業を手伝ってくれました。

「父なんで、これぐらいはしないと・・。」 なかなか手伝える現場ではありません。本当に根性あるなと感心しました。

2日間かかりましたが、何とか家の中を空っぽにできました。 息子様もすっきりした表情に変わっていました。

戸締りをしている時、窓のサッシに息子様が置いていたご遺品の中に、 幼稚園時代と思われる息子様を抱いたお父様の写真がありました。 何か得した気分になりました

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