コロナ禍で家財整理業界は
どう変わったか


新型コロナウイルスも分類が第5類となり制限なども緩和されましたが、その影響は大きく、様々な分野において今なお影を落としています。
家財整理業界もその例外ではありません…今回は新型コロナウイルス流行により苦戦した場面や変化についてご紹介します。

遺品整理をする前の荒れた部屋

依頼件数の減少

我々の業界に限らず、ビジネスシーンにおいてかなりの影響を与えています。それが即ち個人への収入へ直結するからです。当然生活が優先な状況ですから、賃貸物件の退去日が決まっている等の理由を除けば、家財整理の優先順位は低いでしょう。その為通常時よりもお問い合わせや依頼件数の減少は避けられませんでした。ご依頼が確定していた案件のキャンセル自体は殆どなかったですが、作業日を延期される方は多かったです。ただ、そうした影響は暫定的で、現在はお問い合わせやご依頼件数も順調に回復しています。

理由としては、弊社にご依頼いただく案件はゴミ屋敷の清掃や孤独死現場の特殊清掃など緊急性が高いものが多いということ。さらに、遺品整理であっても一戸建て住宅に大量の残置物がある場合や、期限内に部屋を退去しないといけない場合、高齢単身世帯の方の場合などは、個人で整理することが困難なケースが多々あり、コロナ禍であっても専門業者に頼らざる得ないらだと考えられます。

遺品整理後の部屋

考え方の変化

先述、コロナ禍による家財整理業への影響は暫定的であると申しましたが、簡易な家財整理を専門とする小規模な業者は、コロナ禍が収まった今でもかなり厳しい状況のようです。理由は一般の人々の『考え方の変化』にあります。リモートワークや自宅待機、外へ出られないといった環境の中で、自身で家の整理をする方が急増していることを伝えるニュース番組を見ました。主に衣類などの断捨離が多いですが、それをきっかけに自分達で整理・断捨離をする、物を溜めないといった考え方に変わった方も多いのではないかということでした。

個人で出来る小規模な整理は自分たちでやるということが定着すると、どういうことが起きるかと言ううと、需要が減り、売り上げを確保できない小規模整理業者は無理な低価格でも受注し、結果、中途半端な作業をする業者や悪徳業者が増えてくることになります。もちろん、そうした整理業者が長く続くはずもなく、近年急激に増えていた整理業者は、コロナ禍をキッカケに今後はある程度淘汰されていくものと思われます。

消毒などのコロナ禍対策

整理業界の変化

消毒、検温、マスク着用。この3つは、現在でも継続されている方、施設が多いのではないでしょうか。遺品整理、福祉整理を問わずご高齢の方のご自宅や、高齢者施設へ出入りする我々片付け業者ですから、こと衛生面に関しては細心の注意を払うのは当然です。

メモリーズでは基本的な予防対策以外にも、整理業界では先駆けて「非接触型遺品整理」を始めています。非接触型遺品整理とは、ご依頼者の方と作業を担当するスタッフが、お見積もりから作業完了まで、一切対面しない(接触)しない遺品整理をご提案をしたりと、積極的に新しいことに取り組む事で、お客様からの信頼をより高める結果となりました。こうしたメモリーズのアイデアをすぐに取り入れる整理業者も増えてきていますが、整理業界が発展し、ご利用者様の利益につながるのであればとても良いことだと思います。今後も状況やご依頼者様のご希望に応じて、様々に形態を変化させながら対応する「常に新しいかたちの遺品整理」がスタンダードになっていくものと思います。

まとめ


良くも悪くも我々の生活に大きな影響を与えた新型コロナウイルスですが、どちらにせよ考える機会が与えられた事も間違いではありません。ネット販売や宅配サービスが充実した事は有意義ではありますが、地域環境との接触を絶って生活が完結してしまう環境になってしまうのは避けたいところです。このような経験から学んだ事を活かしつつ、緩和された今たからこそ出来る挑戦や、新たな変化を求めて日々精進したいものです。

対応地域

全国に広がる対応地域

関西エリア:大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県
南関東エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県
中部エリア:愛知県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、三重県
中国エリア:広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県
四国エリア:香川県、徳島県、愛媛県、高知県
以上の25都府県(北部、山間部、離島など一部地域を除く)が、対応地域となります。

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