セルフネグレクトとは?

孤独死の原因となる恐ろしい病

足の踏み場がないほどのゴミと臭いの中で亡くなった現場を見る度に、少しでも地域とつながっていれば、悲劇はもっと減るのにと、どうしようもない思いにかられます。現場から思うのは、人と人の”縁”がどんどん薄くなっていってるということです。
親子でもめったに連絡をとらない、近所とも付き合いがないから、隣人の異変に気づかない。悲しいことに、それが当たり前の社会になってしまっているのが現状です。

孤独死をしてから、ご遺族の方は大変後悔されることが多く、「なぜもっと連絡を取っていなかったのか」「もっとしてあげたいことがあったのに」しかし、後からではもうどうすることもできません。だからこそ、周りの人との付き合いを持たない、親族とも疎遠になってしまっている社会が孤独死・孤立死を生み出すことを知ってもらい、一人でも多くの人に「このままではいけない」と思ってもらうことが孤独死・孤立死の防止につながると考えております。
ですので、孤独死予防のシンポジウムやメディアへの出演の機会をいただいた時には積極的に参加し、私が日々の現場から見える人間関係の崩壊、「助け合い」という美しい日本人の文化が都会を中心に崩れている事など訴えています。今後さらに高齢化が進んでいく中で、高齢者と共存していく社会をひとりひとりが受け止め支えあう事が重要であることをもっともっと伝えていきたいと思います。

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ゴミ屋敷との関係性

なぜ?!自らの人生を放棄してしまうのか

セルフ・ネグレクトに陥りやすい状況や原因(きっかけ)としては、家族・友人・地域社会などからの孤立、家族や職を失ったことによる過去への執着心や孤独感によるもの、認知症、精神疾患、アルコールや薬物の依存、引きこもりからの移行、震災・災害などの影響、持病、離婚や離縁による生活環境の変化、経済的困窮など、様々な理由が挙げられます。
こう考えてみると特別なことではなく、誰もがセルフ・ネグレクトになる可能性があるのではないでしょうか。

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セルフネグレクトの特徴

セルフネグレクトの方は自分の殻にこもり、心に壁を作ってしまい、プライドが高くなる傾向があるため、第三者が承諾なしに勝手に部屋を掃除などしてしまうと暴れたり、罵倒したりと、とても暴力的(攻撃的・挑発的)な性格になります。

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高齢者だけではありません!

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セルフネグレクト
減らすことは出来るのか?

「孤独死」「セルフ・ネグレクト」そして「ゴミ屋敷問題」は、高齢化社会の日本において、大きな社会問題になっており、高齢者の生活支援サービスだけでなく、孤立する「セルフ・ネグレクト」を地域で支えるネットワークが重要であることは間違いありません。
最近では包括支援センターなどの介護支援者の方の活動により、約6割の人が支援を受け入れ、結果75%が改善、又は施設入居などにより終結しています。ただし、残りの4割は「放っておいてほしいと本人が拒み、支援がとても困難」という調査結果がでています。

まとめと課題

今回はセルフ・ネグレクトについて解説しましたが、実際に遺品整理や特殊清掃、ゴミ屋敷清掃の現場を数多く経験した者の意見として自己放任の方を少しでも減らすには、セルフ・ネグレクトのことを理解し、生活環境の改善を支援するために第三者が介入できる仕組み作りをしていくことがとても重要だと考えます。それには支援者と支援を拒む人とのコミュニケーションのありかたを把握した上で、決して途中で見捨てることなく、根気よく対話を重ね、見守っていくことが大切です。