孤独死などから見えてくるもの
2018年7月24日に大阪府豊中文化芸術センターにて、公益社団法人 全日本不動産協会・北大阪支部主催の「全日北大阪スキルアップセミナー」に招かれて、講義をさせて頂きまいた。 本セミナーは、宅地建物取引業に従事する方々を対象に、さまざまな知識や心得、コンプライアンスなどを学ぼうという趣旨で行われており、私は「孤独死などから見えてくるもの」というテーマで、孤立する高齢者の特徴についてや、遺品整理、福祉整理、ゴミ屋敷現場から見えてくる、孤独死の現状と将来への課題についてお話しさせて頂きました。
実は不動産管理会社の方が、孤独死の現場に関わるケースが増えてきています。その理由は、遺品整理業者が乱立しはじめたことにあります。素人同然の業者が増え、中には孤独死現場となった部屋の消臭作業を満足にできない業者も多く散見するようになりました。その結果、所有者と近隣住民の方がトラブルに発展してしまい、不動産管理会社の方が仲介に入ることになる訳です。そのような事案が発生した場合に、円滑に対処するために遺品整理や特殊清掃の知識を少しでも養おうという趣旨で、今回のセミナーが開かれました。このセミナーで不動産業や不動産管理会社に携わる方々が、少しでもスキルアップ出来たのなら嬉しい限りです。