一日に2件の自殺現場の清掃依頼
孤立死に比べて、自殺現場のお片付けはそれほど多くありません。しかし先日、1日に2件自殺現場の特殊清掃の依頼がきました。 2LDKに残った遺品は、軽トラック1台分もないぐらいの家財道具。 どのようないきさつでこうなったのか、手がかりさえわからない状況でした。 (刑事さんではないので必要ないのですが…)
近隣から臭いのクレームが凄まじかったので、とりあえず作業するまで消臭機を設置しました。 数分で効果が出てきて、廊下や玄関前の死臭が消えました。 近隣の方、臭いで涙目の管理人さん、皆さんマジックでも見たかのように感動してくれました。
孤独死も自殺の現場も、遺品整理人として言えることは「孤立」していたんだという事です。 私もそうですが、一人で大きな悩みを抱え込むと、どんどん深みにはまります。 ですが誰かがその負へ向かうベクトルを、ほんの少し向きを変えてあげるだけで命は救えたりするものだと思います。 またそうあって欲しいと願います。