過酷な真夏の特殊清掃現場
遺品整理人の金島です。特殊清掃の現場では、気温が上がると悪臭がより強くなるので、真夏の特殊清掃現場は過酷を極めます。冬でも特殊清掃現場は臭いも強いのですが、やはり温度が上昇する真夏の『臭い』は別格です。近頃はずいぶんと涼しくなり、現場での悪臭も落ち着いていることが多く、作業もしやすくなっています。しかし先日、「目が痛くなるほどの強烈な臭い」の特殊清掃現場で作業を行ってきました。
現場は大阪市内にある団地の1室で、現場の階に着くと、前の廊下を通っただけで「ここに間違いないな」と、分かるほどの悪臭が漂っていました。 先ほどもお話しした通り、臭いの強さは気温によって変わってきますが、今の時期には珍しくこの現場は『真夏』を想い出させるほどの強烈な清掃現場でした。
見積りに行った横尾社長からはどんな現場か概ね教えて頂いてましたが、実際に目で見ると想像を超える大量の血痕や体液、そして強烈な臭いが重なって、現場経験が豊富な私でも正直ビビッてしまいました。
でも、ご遺族の方や近隣の方が困っている中、遺品整理や特殊清掃といった現場を綺麗に原状復帰出来るのは私たちしかいないんだと、自分を奮い立たせて気合を入れて作業の入りました。
『悪臭』の原因は大量の血痕や体液によるもので、孤独死され死後2週間以上経過していたことと、窓ががすべて密封されていたことで強烈な悪臭を発していたようです。臭いの元を完全に除去し、少し風を通すだけで臭いはかなり収まりました。オゾン発生器を設置しながら「やっぱりメモリーズの技術はすごいな」と感心しつつ、汗をぬぐって次の現場に向かいました。
いつも思うことですが、つい数時間前まで凄惨な現場だった部屋が、私たちの力で痕跡も感じさせないほどきれいになると、自分で自分を褒めてやりたい気分になります。 困ってらっしゃる依頼者の方がおられる限り、これからもまた自分を褒めてやれるよう完璧な清掃をしていきたいと思います。どんな現場でも気合を入れて頑張ります!