冷静な判断力は大切ですね
今回のご依頼は、浴室で亡くなられたとのことで、浴室内の消毒、消臭を含めた特殊清掃でした。
現場に到着すると、ご親族の方が5人来られていました。突然の出来事でご親族の方々は大変動揺されていましたが、その中の1人の若い方がしっかりされており「後の片付は私がゆっくりやります。とりあえず汚れた部分と、消臭をお願いします」と頭を下げられました。
持家でしたので、ご親族の方で出来ることは時間を掛けて整理していくいう判断もとても良いことだと思います。
他のご親族の方からは「お風呂を交換するといくらかかりますか?」という質問も出ましたが、この時も若い方が「焦ることはない、それは最終手段でいい」と、的確に現場をまとめ、本当に頼もしい対応でした。
最終的にご要望の清掃を綺麗済ませ、大変喜んで頂きましたので、現場を後にしました。
そして後日、その若い方からこのようなお手紙を頂きました。
「説明がわかりやすかった事。対応が早かった事。とても礼儀正しく、見積から清掃作業までスムーズに行って頂き大変満足しております。有難うございました」
突然、身内の方が急死されたりすると、当然ながらご親族の方はなかなか冷静な判断はできなくなります。中には情緒が不安定になり取り乱してしまわれる方も少なくありません。
もちろん、今回のご遺族である若い方も、冷静に装っていても心中は穏やかではなかったかもしれません。 しかし、こういう状況だからこそ誰かがしっかりと気持ちを保ち、冷静に周囲や相手方の気持ちを察する行動と判断をしていくことが大事だと改めて感じました。