特殊清掃現場を覆う腐敗臭
今回の現場は、孤独死をされてから死後2週間で発見されたので、死臭が強烈な現場でした。死後2週間も経つと、血液に加え、死臭の原因にもなる大量の体液が漏れ出してしまいます。このような強烈な死臭も、私たちは何度も経験しているので大丈夫ですが、普通の人だと5秒と立ってられないくらいの異臭です。
早速、特殊清掃作業を開始します。コンクリートまで染みついた体液は、簡単には消臭できません。しかしメモリーズでは、ほとんどの場合1~2日で、どんな酷い現場でも1週間以内で腐敗臭や死臭を完全に除去できます。
この現場では、1日目の消臭作業を終えて、翌日に現場確認に来たところ、部屋に入った瞬間はまったく臭いませんでしたが、臭気判定機の測定だと、まだ少し臭いの数値を感知したので、もう一日施工することにしました。翌日には完全に腐敗臭が消えたため、管理会社さんも大変喜んでくれました。
特殊清掃の現場で、人間がもっとも嫌悪感を感じるのは、やはり“臭い”です。特に今回の現場のように死後の発見が遅れてしまった時は、悪臭の原因となる腐敗した体液が床下にまで浸透してしまうので、なかなか簡単には取れません。そして臭いの原因は徹底的に除去しておかないと、気温の低い冬場は感じない臭いのレベルでも、梅雨時期や猛暑日、つまり湿気や温度によって臭ってきたりします。
微かにでも臭いが残ってしまうと、日常生活の中で身体に異常をきたす原因になることもあります。私たちは現在、消臭の研究機関と共同で消臭の最先端技術の導入に取組んでいます。そしてこれからもさらにレベルアップしていくことで、よりたくさんの方に喜んでもらいたいと考えています。