自死現場の特殊清掃
スタッフ金島です。先日、ある現場の遺品整理と特殊清掃作業を行いました。 現場は中年男性が部屋を締め切り、練炭自殺で亡くなられた部屋です。私のキャリアの中でも、トップクラスの「悪臭」と「害虫の大量発生」でした。 まず部屋に入ると、大量の蝿が襲ってきます。近隣に迷惑をかけないよう、蝿を外に出さないように殺虫剤を手に突入しました。 蝿を一旦駆除してから作業にとりかかったのですが、 カーペットの上で亡くなられており、カーペットをめくって見ると…蛆虫の抜け殻が大量に…。この量はさすがに過去に経験したことのない量です。
作業はクッションフロアをめくり、汚れをきれいに落とし、きちんと原状復帰して完了してきました。 孤独死の現場ではこのように大量の害虫が発生することは少なくありません。自殺現場の場合でも、やはり発見が遅れるとこのような悲惨な状況になってしまいます。 仕事関係や親族、友人、近隣の方々などと疎遠になり、日常から孤立してしまうことがこういう事態を招いてしまうんだと思います。
私たち遺品整理人は、事後の清掃しかできませんが、警鐘を鳴らし続けることで少しでもこういう現場が減ることを願うばかりです。 今後もいろんな現場に出会うかと思いますが、今までの様々な現場での経験を活かし、困られている方の力になれるようにこれからも目いっぱい頑張りたいと改めて思いました。