メモリーズが誇る特殊清掃の精鋭たち

「特殊清掃お願いします」と、1本の電話を頂きました。その時の情報では『お風呂で孤独死』があり、『死後数日』で発見、臭いも『強烈』とのことでした。私は電話の内容から、かなり凄惨な現場であると推測しました。そこで、現場には特殊清掃のプロフェッショナル、山下君と金島君のメモリーズが誇るツートップを急行させました。
特殊清掃は現場経験数が重要です。メモリーズで特殊清掃を担当するスタッフはすべて、豊富な経験と実務実績がある者ばかりですが、中でも2人はメモリーズで10年以上、1.000件以上の特殊清掃に携わった経験豊富な精鋭です。しかし、そんな2人が現場で見たもの…それは…。

すでにご遺体は警察の方が回収されていましたが、浴槽内で亡くなり、死後数日経っていたので、ご遺体の損傷が酷かったようです。皮膚が腐乱し、めくれ、細かな肉片がたくさん散乱して残っている状態だったそうです。さらに、脱衣場には警察の方が回収されなかった、爪まできれいに残った皮膚まであったそうで、浴室内の臭いもかなり強烈とのこと。

現場は閑静な住宅街にある集合住宅だったので、作業工程や汚水の処置方法を間違えば外に臭いが漏れ、近隣に迷惑がかかります。しかし、そこは百戦錬磨の2人なので完璧に処置を終え、作業完了時にはご遺族様から「これで、ゆっくり遺品の整理ができます。本当にありがとうございました」と喜んで頂いたそうです。
報告を聞きながら疑問に思ったのは、水を流す時に浴槽の栓のチェーンが切れていたらしいのですが…汚水が溜まる水底の栓をどうやって開けたのか…。そこは深く訊かずに2人を労いました。山下君、金島君、君たちはメモリーズが誇る勇敢な戦士です！