悲劇ですが、現実の問題です
先日、大阪市内にある文化住宅に特殊清掃の見積りに行きました。孤独死で死後数週間で発見と家主の方からお伺いしました。 見積を終え帰ろうとすると、近所のおばちゃん達から囲み取材のように「この部屋片付けてくれるの?うわ~ありがたい!」「いつしてくれるん?」などと質問攻めに。やり取りを重ねるうちに、発見までのいきさつを聞いて唖然としました。
90歳のお母様と60代の娘様との二人暮らし。 娘様は軽度の知的障害を持っておられたそうで、近隣との会話もあまりなかったそうです。 そしてお母様の姿を最近見ないと近所で噂になったので、廊下で会うたびに「おかあちゃん元気?」と、娘様に訪ねていたそうですが、娘様は家に逃げ込むことが多かったみたいです。 ある日、異臭に気付いた近所のおばちゃんが「お母さんおるかみせてもらうで」と強引に部屋に入ると 目の前に変色し腐敗したお母様の姿が....。 現在、娘様は精神病院に入院中されてるとのこと。 私でもスイッチオンにしないと部屋に入れないぐらいの死臭でした。 そこで遺体と過ごしていたなんて….。障害を持ったお子様の家庭は、親御様が元気なうちはいいけれど、 高齢になってくると家の事がおろそかになり、家がゴミ屋敷になってきたりと健全な暮らしができなくなってきます。 このようなケースは行政の方にも情報が入りにくいそうなので やはり地域での取組みが大切になってくると思います。