横尾将臣が絶叫した特殊清掃現場
皆様は覚えてらっしゃるでしょうか?大阪市天王寺区で、切断された遺体が入った一斗缶3個が相次いで見つかった事件を。そのニュースが連日テレビで放送されていた頃、その事件現場となった公園近くのマンションで 孤独死から死後2週間で発見された現場に特殊清掃のご依頼で行きました。
臭いや虫の発生がひどく、部屋の床全般に脂が広がって大変滑りやすく、作業は難航しました。ワンルームだったので家財道具は少なかったのですが、大きいダンボールがひとつありました。
遺品整理専門業者として、当然中身を確認します。箱を開けてみると…そこには、バラバラになった『マネキン』が。大声を上げてしまったのでスタッフが何事かと駆け寄ってきました。
先述の事件の事も頭にあり、一瞬頭が真っ白になりました。日頃からスタッフ達には「遺品整理人たるもの、現場では常に冷静に、依頼者の方が不安になるから慌てたり大きな声を出すな」と、言っていた私が不覚にも悲鳴にも近い大声を…冷静になるにつれ、驚いた事がだんだん恥ずかしくなってきました。 何が起こっても冷静な判断が出来る遺品整理人になりたいと思う今日この頃です…。