一般人がよくこんな現場に入れますね…

今回は大阪郊外にある文化住宅で作業した特殊清掃のお話です。ご依頼主様は九州から来られていた弟様。離れて暮らすお兄様が孤独死され、2週間後に発見されたとの事でした。見積時にすべての説明をして、納得して頂き九州に帰られました。
作業当日気合を入れて現場の部屋に入ろうと鍵を開けたときです。私は「うわっ！！」と大声を出してしまいました。なんと、勝手に部屋に入って色々物色している人がいるのです。まさか、こんな現場に人が勝手に入っているとは夢にも思いませんでしたから、腰が抜けるぐらいびっくりしました。
「何してるんですか？」「ああ、わしか？わしは隣のもんだ。鍵はどこに隠してあるか知っているので、ちょっと欲しい物を頂こうと思ってね…へへ…」全く悪びれる様子もなく、ビデオや扇風機など部屋に運んでいます。

すぐ弟様に連絡しましたが、弟様は「好きなようにやってください」と言われたので、手伝ったりもしましたが、どうも腑に落ちません。私たちが持って帰っても処分するだけなので、まぁリサイクルと言うことで良しとしましたが…。それにしても、お隣の知り合いが孤独死をされて、その部屋に勝手に入るなんて…しかも部屋は体液がまだ残っていて、腐敗臭が充満し、害虫も発生しています…本当に驚きでした。