この記事を書いた人
横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得
遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。
今回のご依頼は、自殺現場の特殊清掃です。ワンルームマンションの一室で、硫化水素を使って自殺されたそうです…まだ、20代の青年です。メモリーズでは、自殺現場の特殊清掃依頼は多くありますが、最近はこの「硫化水素を使った自殺」の現場が多いんです。統計によると、国内で年間に硫化水素を使用した自殺者数が、1,000人を超えたそうです。マスコミの方が取り上げないだけで、実はもっと多いはずです。私も硫化水素を使った自殺現場の清掃は何度もしていますが、結構臭いがすごいので、近隣トラブルになることがほとんどです。今回の現場も同様で、近隣住民の方の中には、体調不良を訴える方もおられたそうです。
景気や雇用率はなかなか回復しません…先日、大阪府警の刑事の方と食事する機会があり、その方が「今後も自殺者が必ず増える」と仰っていました。 自殺の現場は「孤独感」に溢れています。
一人で悩み、迷い、悪い方向へいってしまっているように感じます。 どうか悩みや思いを伝える場所を見つけて頂き、前向きになって頂ければと思います。
メモリーズにも、自殺現場の特殊清掃のご依頼が年々増加しています。亡くなられる方は男性が大半で、40代から50代では仕事に対する悩みが多く、そこから離婚して精神的病と戦いながら死を選ぶ方も少なくないようです。
現場に残された遺品には、生に対しての葛藤、 家族に対して後悔など揺れ動く心のメッセージが残されている事が多くあります。そして自己放任(セルフネグレクト)になっていく…そんな現場を見て、男って生きがいが必要だなと思います。
仕事をなくす事によって精神的なバランス、家族の中でのバランスが少しずつ崩れていき、 「仕事がないということが後ろめたいような風潮の世の中は変えないといけない」と誰かの本で読みましたが、その通りだと思います。景気の影響もあるのでしょうか年配の方がまた再就職して復活する確率は昔に比べると低いのかもしれません。
また、今回の現場もそうですが、若者の自殺も多いのが気になります。家にはゲーム機やパソコンに漫画など普通の若者の部屋で、自殺の原因が何なのかわからない時もあるくらいです。今の日本に希望が持てないという若者の声をよくメディアなど聞きますが、死を選択するぐらい追い詰められる若者がたくさんいる事自体、驚きと失望を覚えます。
見積時はお子様が自殺した部屋に親御様と一緒に入る事になります。ショックで取り乱されたりする親御様が多い中、びっくりするくらいドライな親御様もいます。 「全部捨てといて!」という親御様の言葉を聞いたりして、私が涙をこらえて作業する時もあります。
自殺する精神状態はその人しか分からないと思います。ただ、現場から見えることは尋常じゃないくらい社会に追い詰められて、自分を責めています。思い込むと深みにはまってしまうので、そうなる前に相談できる友人や行政機関が必要ではないでしょうか…。また、40代以上の失業率も深刻なので、自治体には就職サポートにもっと力を入れて欲しいです。仕事ができる幸せを手に入れたら、自殺者は改善されると信じて止みません。
横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得
遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。
目を覆いたくなるような凄惨な現場であっても、当然ながら『原状復帰』しなければなりません。しかも特殊清掃の場合は、特に迅速で適切な対応が求められます。
死後数日、あるいは数カ月も経ち、汚物、体液、害虫、血痕の染み付いた凄惨な現場など、どんな状況でも経験豊富なスタッフがしっかりと現状復帰いたします。特殊清掃のことでお困りなら、是非メモリーズにご相談ください。
関西エリア:大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県
南関東エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県
中部エリア:愛知県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、三重県
中国エリア:広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県
四国エリア:香川県、徳島県、愛媛県、高知県
以上の25都府県(北部、山間部、離島など一部地域を除く)が、対応地域となります。