増え続ける孤独死について

体験談とは少し違うかもしれませんが、増え続ける孤独死についてお話したいと思います。「孤独死」とは殆どの方が無縁と思ってらっしゃるでしょう。私もこの仕事をするまでは、完全に無縁だと思っていました。この仕事をして最初に思ったことは「孤独死ってこんなにあるんだ」ということです。実際、臭いが出やすい夏場はほぼ毎日、孤独死現場の特殊清掃依頼があります。それも、死後1～2週間後に発見されるケースが非常に多いです。

核家族化が進み、ご近所付き合いも希薄になっていく…。いくら好きで一緒になったご夫婦でも、死ぬ時は別です。最終的に一人になってしまうのです。特に男性の高齢者の方は孤独に弱い気がします。コミュニケーションを取るのが、めんどくさいと感じる方が多いからではないでしょうか。最近は孤独感を感じないように、役所関係も趣味の講座などセミナーを 開いて「人付き合い」を積極的に薦めてくれていますので、そういうのに参加されるのもいいかもしれません。

直近の10年間で全国の「孤独死」案件は約3倍に増えています。色々な背景が考えられますが、子供達も自身の家族の事で必死になり、中々親とコミュニケーション取るのが疎遠になってしまうのも原因のひとつようです。皆様はご両親、ご子息様と連絡取り合っていますか？私達はご遺族の方が後悔されるお姿をよく見ています。「元気にしてる？」これだけでご両親は喜ばれるのではないでしょうか？ 電話が無理でも、LINEやメールでもコミュニケーションは取れます。そんなに時間も掛かりません。今からでも、一度してみてはいかがでしょうか。
明日も孤独死の現場です。