ご近所の方も安心した特殊清掃

特殊清掃はいわゆる「仕事モード」突入でないと仕事はできません。いや…「仕事モード」にさせられると言う方が適切かもしれないです。さて今回は、孤独死現場の特殊清掃のご依頼です。現場は大阪郊外の田舎町で、周辺には民家が4軒あるだけの静かな集落でした。古民家というよりは立派な戸建て住宅です。小さな集落なので、皆さん昔から「家族」のようなお付き合いをされています。なので、近隣の方たちは「孤独死」をさせてしまった事と、過去に経験のない臭いや害虫が発生している事に対する動揺を強く感じておられます。

大きな家なので、荷物もたくさんありましたが、ご家族の希望で亡くなった部屋の片付と清掃、消毒、消臭のみを行いました。故人はベッドの上で就寝中に亡くなられたようで、いつもこのように汚染されたベッドマットを搬出し、トラックに積み込みます。通常なら、人型の体液が付いたベッドマットは養生し梱包してから搬出しますが、ご家族やご近所の方が了承されていたので、そのまま丸出しの状態での搬出となりました。都会の真中で、こんな作業してたら通行人はドン引きし、モラルなさすぎで通報レベルです。

さて、当然作業は完璧にこなし、臭いも完全に収まったので近隣の方も安心され、平穏な生活に戻れると感謝されました。これからご家族の方がゆっくりと時間を掛けて、膨大な遺品を片付けていかれるそうです。とても良いことです。もし、心が折れそうになった際には、いつでもご協力したいと思います。