メモリーズ

福祉整理の作業前日に他界された依頼者


先日、介護事業所の職員の方から依頼を受け、見積に同行いたしました。 この職員の方が担当している高齢のおじいさんがいます。聞くところによるとトイレで用を足せなくなっていて部屋が排泄物で汚れているとの事で、住環境をリセットしたいとの事でした。希望している作業内容は、お部屋の清掃といくつかの家財道具の撤去で、いわゆる福祉整理です。

お部屋は想像通り酷いもので、トイレからキッチンにかけて排泄物で汚れていて一部の家財道具に付着し尿が染み込んでしまっている状況でした。私は見積りながら、トラックにブルーシートを敷いて臭いが荷台に付着しないように積むことや、何回も床を洗わなければ臭いが取れないかもとか、いっそのこと高圧洗浄でベランダまで一挙に洗い流せないかななど想像しながら、大変な作業になる覚悟を決めておりました。 部屋に入った時から気になっていた、おじいさんが使っていた汚れた茶色の布団は、寄付品からフワフワの布団を持ってくることを約束しました。 おじいさんは生活も困窮しているのでそんな大変な現場とは言え、通常料金ではお支払い出来ないとのことでしたので特別価格を提示してご快諾頂き、作業は一週間後となりました。

作業を翌日に控え、いよいよ明日大変な現場になると資材の準備をしていたら、担当職員から連絡がありました。 「おじいさん、今朝亡くなっていたんです」と職員から聞かされ驚きました。 この一週間以内に作業をしてあげれば亡くならなかったのではないかと、少し後悔しました。
予定していた福祉整理は後日、特殊清掃を伴う遺品整理となり、全部の撤去となってお掃除もしっかり行ってきれいになりました。 トイレもできない状態なのに、一人暮らしを続けていたおじいさん。高齢者の独居問題、ゴミ問題、孤独死、我々が向き合う社会問題は深刻です。 福祉整理に力を入れてこれからも頑張ります。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

福祉整理のサポート

健全な生活を送れるように、
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亡くなった方のお部屋や遺品を整理する「遺品整理」とは異なり、ご依頼者、又は作業対象のお部屋にお住まいの方が『ご存命』でありながら、高齢やご病気などの理由により、ゴミや不用品を搬出できなくなってしまったり、部屋の片付けができなくなりゴミが溜まったりして、悪化してしまった住環境を改善し、健全な生活を取り戻すためのお手伝いとして、整理清掃などをさせて頂くことを福祉整理と言います。 高齢者の方に少しでも普通の健全な暮らしをしてもらえるよう、そしてこのような取り組みが広がり、少しでも孤独死という悲しい案件が未然に防ぐことが出来ればという思いで、福祉整理をさせて頂いております。

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