メモリーズ

窃盗がきっかけで始めた家財品寄付活動


先日、大阪のとある地域で遺品整理をしていた時の話です。この現場は前の道が狭くてトラックが入れないので、大きいトラックは離れた広いところに止めて、そこまで手持ちや台車でピストンするような現場でした。玄関からトラックまでの距離のことを業界用語で「横持ち」と言います。横持ちが長い時は袋には詰め過ぎず、ダンボールは重たくなり過ぎないようにしなければなりません。 持ちやすく、袋が破れないようにする必要があるのです。そして移動距離に合わせて人材を補充しなければなりません。できるだけ移動距離を少なくして、バケツリレーのように運ぶと体力の消耗が防げます。

そうして順調に遺品を運び出している時に、トラックで荷積をしているスタッフが血相変えて私のところにやってきました。「ホームレスみたいな人が、運び出しているモノを盗って行ってます」「ええええ⁉」私も急いでトラックに走って行き、状況確認します。するとエアコンの内機を盗んで、担いで走っていく自転車を発見…これはもう、ただの窃盗事件です。すぐに回収してトラックに戻ると、他にも人がどんどん集まって来て、一様に無心してきます。訊けば家に鍋が無い、スプーンやフォークなどの食器が無い、電気ポットが無い、炊飯器が壊れてて使えない…など、捨てるんやったら欲しいと言うのです。結局、契約上譲ることはできないことを伝えて、その場は帰ってもらいました。
他にも何点か盗まれてしまいましたが、そのほとんどが転売できないような商品価値のない物ばかりでした。

遺品整理では生活していた物を処分するので、商品価値のない物でも、ほとんどがまだまだ使用できる物ばかりです。その使用できる家財道具を、いかに再利用するかはメモリーズとしてもずっと考えていたテーマでした。遺品整理から出る廃棄物をもっと細かく行政のルートで困った人へ物品が流れる仕組みを作れば、関わる全ての人が喜ばれるだろうなと、この時に確信しました。廃棄するしかない品を、盗んででも欲しい人たちがいる…皮肉にも今回の現場でのことが、後の家財品寄付活動「めっけもん広場」開設のきっかけとなったのです。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

遺品の寄贈品

家財品の寄贈活動に取り組んでいます。

遺品整理の仕事を通し、高齢の独居の方でテレビや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどがない家を多く見てきました。その一方で日本全体ではゴミの量は年々増え、使用できる家電製品や家具などを廃棄されている現状があります。私たちが遺品整理をさせて頂く際にも、まだ使えるもので処分してほしいというものはたくさんあります。非常にもったいないですし、処分をしてしまえば処分代もかかってしまいます。 私たちがお預かりして、必要としている方にお届けすることができれば、このもったいない循環を変えることができる。 そこでメモリーズでは、生活困窮者の方への寄贈活動に取り組んでいます。

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