最近増えているコンビニ系ゴミ屋敷

ゴミ屋敷の清掃作業は本当に大変です…今回もなかなか壮絶な現場でした。溜めに溜め込んだゴミは、2DKの部屋すべてが腰ぐらいまでゴミで埋まっています。古いアパートの2階が現場だったので、底が揺らぐ箇所もあり危険極まりない作業でした。ゴミは殆どコンビニ系の物ばかりです。

ゴミ屋敷の特徴は大きく分けて3種類。外からゴミを集めてくる『収集系ゴミ屋敷』と、使わない物を捨てられない『依存型ゴミ屋敷』、そして今回のような『コンビニ系ゴミ屋敷』。最近、特に増加しているコンビニ系ゴミ屋敷は、文字通りコンビニで購入した弁当容器やペットボトル、空き缶、お菓子などの包装袋などを捨てずに部屋に溜め込んでしまうタイプです。使った割り箸やプラスチック容器、食べ残しもひとまとめに入っていたビニール袋に入れて縛るだけで部屋に放置…当然、虫が湧きますし、悪臭、腐敗臭も発生します。
コンビニ系ゴミ屋敷が増加している背景には、コロナ化の影響で外食が減り、テイクアウトが主流になったことが影響していると思います。もうひとつは、ゴミの分別ルールが厳格化したことで「面倒くさい」と、そのまま溜め込んでしまう人が増加していることが原因だと考えられます。年齢や性別に特徴のある『収集系ゴミ屋敷』、『依存型ゴミ屋敷』と異なり、年齢性別問わずに増加する『コンビニ系ゴミ屋敷』の問題は、今後も大きな課題になると思います…。

話は今回の現場に戻りますが、ゴミが腰の位置まで埋め尽くされているので、当然トイレのドアもゴミで開けることができず、小便はペットボトルに入れて放置しています…正直、テンションが下がります…。ゴミ屋敷の清掃作業をする時はいつも「今日中に終わるのかなぁ…」と思いますが、作業が終わると何とも言えない達成感があり、心地よい疲労感を味わうことが出来ます。今案件も朝9時に作業を開始して、15時に終了しました。どうしていいか分からず、途方に暮れていたご依頼主様から大変感謝して頂き、大家さんもすごく喜んでくれました。現在、こうした現場が続き、体が疲れていますが頑張ります。皆さん、ゴミは面倒でも分別して、その都度ゴミ収集日に出すように心掛けてくださいね！