突然の出来事で時間が止まったままの部屋

先日の現場でのお話しです。南大阪市の大和川近くのワンルームマンションで一人暮らしをしていた高齢男性が亡くなり、遺品整理を行いました。ご依頼者は故人のお兄様で、高齢なので遺品の片付けの事で大変困っておられるようでした。ご自身である程度仕分けなどをしないといけないと思われてたそうです。私が「このままで大丈夫ですよ、すべてこちらでやりますので。ワンルームなので費用も10万円も掛かりませんから」と言うと、大変安堵されていました。

現場を訪れると、食卓の上には食事途中の料理がそのまま残っていました。故人は食事中に倒れて意識を失いましたが、たまたま訪問したご友人が発見され病院に搬送されました…が、数日後に亡くなられたそうです。突然の出来事で、家の中は時間が止まっているようでした。 食べかけのご飯に、飲みかけのお茶…。まさか突然、自分がそのような事態になるとは思ってなかったでしょう。私たちは日々、この様な現場に遭遇し「世の無常」を感じます。人は亡くなれば終わりであっけないものです。遺品整理はその人が生きてきた証を整理する事ですが、その責務に時々潰されそうになります。ご遺族様に感謝されるように、これからも頑張っています。