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遺品整理人にとって最も過酷な現場とは


最近は異常気象や寒暖差の変化など、気温によって現場は過酷になります。特に夏の気温は、私がこの仕事し始めた時よりも高くなっているような気がします。トラックの中で積んでいると荷台の中の温度がかなり上がり具合が悪くなりますし、蔵や離れの物置なども同じく気温が高く虫に刺されたり、蜂に刺されたりします。屋根裏も気が遠くなるぐらい温度が上がります。そんな中でもお探し物を捜索し、貴重品を管理して、埃まみれになって作業するのは、仕事に対して情熱がなければできません。

以前に『「一番ハードな現場って、どんな現場ですか?」と訊かれると「ゴミ屋敷の孤独死で死後2週間以上経過の現場」と即答します』とお伝えしましたが、体力的に過酷という意味では『夏場の階段作業』が、遺品整理人にとって最も過酷な現場になるかもしれません。立っているだけでも汗が滴る猛暑の日に、エレベーターが無い5階の部屋から階段を30回以上も上り下りする作業は、かなり体力が奪われます。冷蔵庫や大物箪笥を下ろすのは、階段の構造を把握して上と下で声を掛け合い、一度も壁に当てずに下ろす技術が必要になります。 階段での家具下ろしは普段使わない筋肉を酷使します。暑さの戦いは集中力の戦いで、ミスも発生しやすくなります。コミュニケーションを取って全員で協力することがものすごく大事だと思います。

暑さのせいで過酷な孤独死現場も多くなっているような気もいたします。困窮した高齢者が、電気代を節約するためにエアコンを付けず亡くなる例が後を絶ちません。実際にメモリーズでも、そういった熱中症で孤独死をされた部屋の清掃依頼がひっきりなしに来ていますので、皆さんも是非注意して下さい。私自身も夏場は水分をしっかり摂って、しっかり食べて、過酷な夏を乗り越える体力を維持したいと思います。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

遺品整理現場の様子

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遺品整理とは本来、ご遺族の方々が故人を想い、偲び、「思い出を整理する」事だと思います。しかし、遺品整理は精神的にも肉体的にもご負担を感じる大変な作業で『自分でやりたいけどどうにもできない』のは仕方ないことです。

メモリーズは開業以来、15,000件超の遺品整理実績を積み重ねてきており、担当させて頂く遺品整理人は高い志と豊富な経験を持っています。ただ遺品を処分するのではなく、ご遺族の方が前向きな気持ちになれるようにと、心を込めて遺品の片付けのお手伝いさせて頂きます。遺品整理のことでお困りなら、是非、メモリーズにご相談下さい。

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