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孤独死を防ぐ地域コミュニティの大切さ


孤独死の現場になった文化住宅昭和の建物の代表格「文化住宅」。現在は家賃も安く入居審査が緩いことが理由で、高齢者の方が住んでいる確率がかなり高いです。私もたくさん片付けに行っておりますが、2階に上がるときは手すりがグラグラだったり、コンクリートが一部崩落していたり、本当に危険な作業になる時があります。 そして孤独死現場の依頼も、年々増加してきている印象があります。意外と昔から住んでいる方が多く、それなりにコミュニティが構築されていて、ご近所付き合いもしっかりしている地域もありますが、多くは過疎化が進んでいます。

なぜなら建物が古くなり、高齢化で亡くなっていく人も多いので空き部屋が増えて、場合によっては大家さんが解体するので、新規の募集を止めているケースもあります。そうなってくると近所付き合いはなくなり、孤立する世帯は増える一方です。
私の知っている最悪のケースは、大阪市内のとある文化住宅でのお話です。大家さんは解体が決まっていたので、退去者がいても新規に入居者を入れなかったそうです。結果、8世帯が住める文化住宅に高齢のおじいちゃんが一人住んでいる状態となりました。そして、そのおじいちゃんは孤独死してしまい、家賃の入金が確認できなくなったと、大家さんが部屋を訪ねた時には変わり果てた姿で発見されたそうです。

昨今、新しいマンションや建売が販売されると、大体若い家族が集まるのが多いようです。私の子供の時に住んでいたUR団地には、子供から高齢者まで幅広い世帯が住んでいた記憶がありますが、最近は同世帯が集まる傾向にあり、古い団地、文化住宅に独居の高齢者や高齢の夫婦が住んでいるようです。これでは孤立した状態の高齢者が出てしまうのは当然とも言えます。地域コミュニティを形成することが、高齢者の孤立を防ぐ重要なことであることは言うまでもありません。


孤独死現場にあった娘様の成長記録この画像は、先日行った大阪の遺品整理の現場で見たものです。この光景からも、昔はご家族で仲良く暮らしていたのが伺えます。歌にもありますが、子供の成長をこのように印している家庭は今でもあるのでしょうか?
このご家族にはお嬢様がおられ、おそらくこの柱の印もお嬢様の成長記録かと思われます。そのお嬢様は成人されて嫁がれ、お母様は病気で亡くなられていたので結果、お父様は一人暮らしをしていたそうです。お父様の部屋には「ちゃんと食事とってね」「ゴミを出す日は火曜日ですよ」「運動してね」…などなど、お嬢様の直筆での手紙が壁に貼ってありました。

しかし、残念ながらこの部屋で孤独死されていたのです。お嬢様の落ち込みは相当なものでした…。おそらく、離れて暮らしていてもずっとお父様のことを気に掛けられていたんだと思います。今の時代はSNSやメール、携帯電話などのツールで定期的にコミュニケーションをとることはできますが、やはり限界もあります。コミュニティを維持するには、実際に顔を突き合わせることのできる近隣住民の協力が不可欠だと思います。何度も言いますが、今日本では都市部中心に孤独死が物凄く発生しています。きちんとこの問題にみんなが向き合う事で、崩壊しつつあるコミュニティを復活させたいものです。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

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