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『買い置き』は心配性?実は認知症かも


大量に買い置きされた洗剤の画像 遺品整理の仕事をしていると、故人の人柄が反映されている場合があります。大阪郊外で行った現場では、買い置きが好きな方?…の遺品整理現場でした。台所には食器用洗剤がご覧の通り。他にも押し入れには大量のトイレットペーパーがあったり、同じ種類の調味料が買い置きされていました。
ご高齢になってくると、色々心配ごとが増えてきます。経済面であったり、健康面であったり様々ですが、心配性からくる買い置き癖は女性の方に多いと言われていて、食品や衣類など過剰に購入される場合もあります。1970年代に発生した狂乱物価と言われる「オイルショック」を経験している高齢世代は、特にこの買い置き癖の傾向があるようです。

しかし…この買い置き癖は単に「心配性」ではなく、実は認知症によるものかもしれません。心配性と同じく、男性に比べて女性の方が発症率が高いとされる認知症ですが、80歳代後半になると女性の約半数近くが認知症の症状が表れると言われています。女性の方が多い理由として、閉経によるホルモンバランスの変化や、高齢による記憶障害や見当識障害などの中核症状が原因とも言われています。このように物を溜め込んだり、同じものを大量に買い置きするケースは認知症の初期と判断される場合も多く、注意が必要かもしれません。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

遺品整理現場の様子

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