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孤独死が発見されるプロセス


孤独死現場にあった干しっぱなしの洗濯物 少し前の現場での話ですが、大阪で遺品整理を行った時のことです。団地の1階に住んでいた男性が孤独死され、死後1ヶ月以上が経ち発見されました。ベランダには洗濯物が干してありましたが、シャツは日差しを浴び続けボロボロになっていました。ベランダの前は幹線道路で人通りが多い所です…。ご近所の方も同じ洗濯物がずっとあったのに、誰も異変に気付いてくれなかったのが残念でなりません。

孤独死が発生した場合、早期に発見されるプロセスは親族、友人、職場から出社してこないことを不審に思い連絡して見つかるケースがほとんどです。残念ながら、故人はご高齢で仕事はしておらず交友関係も希薄だったそうです。次に1週間~1カ月程度の中期で発見されるプロセスは、近隣住民の方がテレビや電気がつけっぱなしであることを不審に思い通報したり、又は異臭や害虫の大量発生などで異変に気付くケースです。しかし…この団地に住んでいる方はご高齢者が多く、空き部屋も目立ちます…実際に現場の両隣は空き部屋でした。最後に今回のケースがそうですが、1カ月以上発見されなかった時のプロセスは、年金や生活保護の毎月の受給がされていないことに行政が気付く、又は家主さんが賃料が振り込まれていないことで気付くケースです。
人が亡くなることは止めようがありません。一人暮らしをされていると、孤独死をしてしまうことも仕方がないのかもしれません…、しかし、せめて早期発見できる仕組みはあると思います。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

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