メモリーズ

家財整理をする理由


ある日「家の片付けをお願いしたいので、すぐに見積に来てほしい」とのご連絡を頂き、急いで車を走らせました。現場に到着すると、ご長女様が迎えてくれました。閑静な住宅街にある、大きな戸建の家です。家の中はご家族の方が頑張って片付けた形跡がありましたが、明らかにゴミで溢れています。「私達ではどうしようもなくてね…」疲れた表情で呟かれます。
おそらく一人暮らしの親御様が片付けられなくなり、施設に引越された後の片付けだろうと思い「親御様が施設に入られた後の片付けですか?」と尋ねると 「父は早くに亡くなっていますが、母がずっと一人暮らしをしていました。昨年末に体調を崩して現在も入院中ですが…医者からはもう長くないと言われました…」と話してくれました。

お風呂はカビだらけ、白いはずのトイレの便器は真っ黒、キッチンのフローリングも湿気で所々柔らかくなっています。「母はこの家が大好きだったので、ここで身内だけで葬儀をしたいと思っています。だけど、これじゃお寺さんもびっくりだから… 母の、そして私たち家族の思い出が詰まったこの家に連れてきてあげたいの…」とご長女様が話されます。
この仕事をしていると色んな人に出会います。 特に真心に触れる機会が多く心からいい仕事だと思える瞬間です。そんな親御様思いの方だったので「頑張ります!任してください!」と 心のこもったサービスをご提案をさせて頂き、現場も私が指揮を執ることにしました。

作業当日はご長女様とご長男様が来られ、納戸からは昭和を感じさせるものがたくさん出てきてはお二人で盛り上がっておられました。奥から雛人形の箱が出てきましたが、ご長男様が「これはいらんから捨てて」と言われたので、スタッフが廃棄業者さんのトラックに運んでいきましたが、途中にご長女様がその箱を見て飛んできました「これは母が私に作ってくれた物、だから捨てないで!」 今までの会話では聞いたことのない強い語気でした。部屋に戻したその箱に積もったホコリを丁寧に拭き取っている姿が今も目に焼き付いています。

荷物搬出後の掃除も丁寧に行い、本当に喜んで頂きました。「こんな葬儀の準備するの複雑やけどな」と冗談ぽくご長男様が仰ってました。福祉整理でもなく、遺品整理でもない家財整理…私たちが毎日撤去する品々、誰が見ても不要と思える物だとしても「思い出の品」であることを忘れてはいけないと思いました。最後はお二人に笑顔で見送って頂き心温まる現場でした。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

遺品整理現場の様子

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遺品整理とは本来、ご遺族の方々が故人を想い、偲び、「思い出を整理する」事だと思います。しかし、遺品整理は精神的にも肉体的にもご負担を感じる大変な作業で『自分でやりたいけどどうにもできない』のは仕方ないことです。

メモリーズは開業以来、15.000件超の遺品整理実績を積み重ねてきており、担当させて頂く遺品整理人は高い志と豊富な経験を持っています。ただ遺品を処分するのではなく、ご遺族の方が前向きな気持ちになれるようにと、心を込めて遺品の片付けのお手伝いさせて頂きます。遺品整理のことでお困りなら、是非、メモリーズにご相談下さい。

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