メモリーズ

疎遠だった母親の遺品整理


本日は、大阪市内にある団地での遺品整理です。ご依頼人は故人の娘様で、以前はお母様と娘様で二人暮らしをしていましたが、数年前から実家であるこの団地を出て、別々に生活をされていたそうです。先ずは開口一番「大事なものは全て取りましたので、後はすべて処分でお願いします」とのことでした。お母様は80歳だったそうで、一人暮らしをするには大変な年齢です。なぜ別々に暮らすようになったのか、少し気になりました…。
お母様の部屋にあった液晶テレビを「このテレビは買い取っていいのでしょうか?」と尋ねると、娘様が「私なんかブラウン管のテレビ見ているんですよ!」と言われたので「でしたら娘さんの所にこのテレビを設置して、ブラウン管のテレビを引き取って廃棄しましょうか?」とご提案すると、一瞬で顔色が変わり「母が使っていたものは、一切家には入れません!」と語気を強めました。

我々、遺品整理人はご依頼主様が故人に対して抱く感情に、振り回されそうになる事が多々あります。ご家族の死に直面しているのに、考えられない言動を聞くことがあるからです。しかし現代は複雑な家庭環境があり、ご遺族様の感情も様々なのです。遺品を前にご家族様が本音で話してくれるのは、ある意味嬉しくもあるのですが、我々がご依頼主様の感情に振り回されたりしてはいけませんし、ご遺族様にもそれぞれ家庭の背景があり、一方的に批判もできるはずもありません。

生前にお二人の間で何があったかは分りませんが、お母様と別居をしてからは、お母様の部屋には近づく事はなかったそうです。実際、見積時に色々新しい物を指差し「こんなん買ってるわ!贅沢な!」とか呟いておられました。当然、近隣の方は娘様に対して心象はよくありません。作業中、娘様の不在を確認して近隣の方が、酷い娘だと私に言ってきました。
綺麗になった部屋を確認に来た娘様に、遺品であるアルバムを渡しました…せめて写真ぐらいは持って帰ってくれないかなと期待しましたが「捨ててください!」と素っ気なく言われてしまいました。

主亡きこの部屋に、娘様は住まわれるそうです…故にお母様の痕跡をすべて消したかったのかもしれませんが、娘様はこれからもこの団地で生きていかなければいけません。自分で別居を決めたとはいえ、辛いだろうなと思います。空っぽになった部屋の鍵をかける時「自分の運命を悔います…」と言った言葉がすごく重かったです。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

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遺品整理とは本来、ご遺族の方々が故人を想い、偲び、「思い出を整理する」事だと思います。しかし、遺品整理は精神的にも肉体的にもご負担を感じる大変な作業で『自分でやりたいけどどうにもできない』のは仕方ないことです。

メモリーズは開業以来、15.000件超の遺品整理実績を積み重ねてきており、担当させて頂く遺品整理人は高い志と豊富な経験を持っています。ただ遺品を処分するのではなく、ご遺族の方が前向きな気持ちになれるようにと、心を込めて遺品の片付けのお手伝いさせて頂きます。遺品整理のことでお困りなら、是非、メモリーズにご相談下さい。

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