天井にまでゴミが積みあがったゴミ屋敷

行政から「ゴミ屋敷を片づけてほしい」と連絡がありました。ゴミ屋敷と言っても程度も様々です…どの程度かと尋ねると「ゴミの山です」と一言。分り難いような…分り易いような表現ですが、とにかく現場を確認しないと見積金額も提示できないので、先ずは見積りのために現場に向かうことになりました。

現場に着いて車から降りるとすぐにご近所の方が私に歩み寄ってきます…まるで私の到着を待っていたかのようです。話を伺うと、近隣にお住いの方々は、ゴキブリと異臭問題で悩んでいたそうです。マンションや鉄筋住宅などと比べると、密閉性の低い古い木造の一軒家がゴミ屋敷化してしまった場合、害虫や異臭など近隣住民への被害は甚大になります。
ゴミ屋敷を片付けるために来た事を告げると、私たちがヒーローに見えると言って頂きました。人に求められる職業に就いているんだと、改めて再認識すると共に、俄然やる気が湧いてきて、闘志に火が付き燃えてきます。小さい時に色んなヒーローに憧れましたが、自分もちっちゃなヒーローなんだと自信が持てました。

しかし、玄関の扉を開けるといきなりこの光景です…行政の方が言った「ゴミの山です」という表現がピッタリです。それにしても、こんなに高いゴミの山を見たのは久しぶりです。ここに住んでいる方は現在入院中で（そりゃ体も悪くなります）、 もうすぐ退院されるということで、行政を介してゴミを処分する事になりました。

そして作業当日、玄関付近から撤去作業を始めます。ほとんどが紙系やプラスチック系のゴミで、特に新聞が多く積み重なっていたので、それを撤去していくには掴んで、引っ張って、運んで...この段階で早くも筋肉痛。私ぐらいの歳になると、3日目ぐらいがピークなんですが...当日ですでに筋肉痛ってことは、3日後は動けないかもです。

当日の夕方には無事作業が完了。これだけのゴミ屋敷を、たった１日で片付けた自分にもスタッフにも感心しますが、今回の現場は本当に疲れました…この体験談を打つため、キーボードたたく手の節々が痛いです…しかし、どんなに身体が悲鳴を上げようとも、現場という戦いに連勝してヒーローであり続けるために、明日からも頑張ります。ちなみに作業の様子を終始見守っていた近隣住民の方々は「これで平穏な生活に戻れる」と、大喜びでした。