メモリーズ

残された家族から遺品整理の依頼


ある日、一本の遺品整理に関するお問い合わせを頂きました。遺品整理を依頼するのは初めての様子で、たくさんのご質問や、色々心配なことがあるとご相談頂きました。内容を聞いて納得させられましたが…なんと、相談者はお亡くなりになられた息子様のご両親からでした。遺品整理は本来、「親」を亡くされた「子」からご依頼があるのが普通です。しかし稀に、今回のように逆の場合があります。このような若年世代の方が先に亡くなられる場合は、自死などによる突然死のケースが多く、絶望されているご両親に、私たちが神経を研ぎ澄まして寄り添う作業になります。

遺品整理の作業当日、「どうしたらいいのかわからない…」と、放心状態にも近い表情のご依頼者様を支えながらも、思い出たちとお別れすることに背中を押さなければなりません。私たちが確実に廃棄すると思っているモノでも、手に取ってひとつひとつ名残惜しそうに「処分をお願いします…」と小声で振り絞っていました。作業が進むにつれて貴重品や思い出の品を出し続けて終盤に入った頃、表情が少しずつ悲しみから立ち直ってくるように感じました。

遺品整理完了後のお客様から「あなたは亡くなった息子と年が近いように思います。お身体大切にしてくださいね」と言ってくれました。悲しみの中で作業する私たちに気遣ってくれたお言葉は今も大切にしています。遺品を整理する…もちろん、作業自体は私たちが行うことですが、ご依頼者様は気持ちを整理する必要があり、特に今回のようにご子息に先立たれた直後に想いのある遺品を処分することは、精神的にも辛いことです。遺品整理をキッカケに、残されたご遺族の方が少しでも前に進めていくことが出来ればと、心から願うばかりです。

この記事を書いた人

横尾将臣

横尾 将臣
所属:メモリーズ株式会社 大阪本社
役職:代表取締役
資格:グリーフケアアドバイザー1級取得

遺品整理専門業者メモリーズ株式会社の創設者。創業から15年が経った今も、現場の最前線に立ち続けている生粋の遺品整理人。
遺品整理業界のパイオニアとして業界を牽引する一方で、若手育成にも尽力。それらの功績が認められ度々メディアなどに紹介されている。

遺品整理現場の様子

誠実な遺品整理
メモリーズはお約束します。

遺品整理とは本来、ご遺族の方々が故人を想い、偲び、「思い出を整理する」事だと思います。しかし、遺品整理は精神的にも肉体的にもご負担を感じる大変な作業で『自分でやりたいけどどうにもできない』のは仕方ないことです。

メモリーズは開業以来、15,000件超の遺品整理実績を積み重ねてきており、担当させて頂く遺品整理人は高い志と豊富な経験を持っています。ただ遺品を処分するのではなく、ご遺族の方が前向きな気持ちになれるようにと、心を込めて遺品の片付けのお手伝いさせて頂きます。遺品整理のことでお困りなら、是非、メモリーズにご相談下さい。

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